外交と戦争 2014 2 16
2014年2月16日の産経ニュースWeb版には、
佐藤優氏による「北方領土問題」の記事があります。
私は、北方領土に関しては、
四島一括返還ではなく、柔軟な対応をすべきだと思います。
こうした四島一括返還論を考える人は多いと思います。
それは、第二次世界大戦の終戦直後の歴史を考えれば、
自然と、そういう議論になるかと思いますが、
現実には、四島は、ロシアが実効支配しています。
歴史はどうあれ、
外国が実効支配している島を取り返すとなると、
基本的には、戦争しかありません。
つまり、戦争によって取り返す方法しかないのです。
日本に強襲揚陸艦があれば島を取り返すことができますが、
基本的に、このような作戦は、
島を守る方も、島を攻める方も、多数の死傷者が出ることになります。
こうした戦争が嫌ならば、外交交渉しかありません。
外交交渉となると、四島一括返還は無理です。
これでは、永久に議論は平行線のままです。
つまり、結果的には、永久にロシアが四島を支配するということです。